お客様より持ち込まれたリングを溶かし、エンゲージリング(婚約指輪)に作りかえました。
当工房に持ち込まれたリングは、この3点。
そのうちの1点、リングの内側の刻印「PM」表記は、今でいう「PT900」プラチナ900です。
私にはこの表記がわからず、御徒町の恩師に教えてもらいました。
代々受け継がれるモノを手にする時は緊張します。
まず石を全部外してから3本まとめて溶解です。
今回使用した石は、写真1枚目の石です。
それ以外の石と余った地金は、お客様にお返しです。
ご注文頂いた男性からは、昔の立て爪リングなので作り変えてほしい。とのご依頼でした。
特にご希望のデザインが思いつかないとのことだったので、彼女のイメージをたくさんうかがいました。
何パターンか提案した中から1つ選んで頂き、細かいニュアンスは作りながら調整させてもらいました。
リングの内側に刻印を打刻することに照れがあるシャイな男性でした(^^)
でも刻印は婚約指輪の醍醐味のような気がする。と後日連絡がありました。
どうやら恥ずかしいけど刻印は入れたいようです。
こういうお考えの男性のお客様は実に多いです(^^)
お相手の宝物になるかもしれないのですから、恥ずかしがらずにご要望を伝えてほしいです!
私はおふたりの良い思い出の1ページに添えられるようなリングを作りたいです。
リングの内側に入る文字なのですから見えません!!
見えないからリングの表側に刻印を打刻してほしい。というお客様もいらっしゃいます!
話は脱線しましたが、ん~どうしたものか。。。
刻印はらせん状に埋もれるよう打刻したのでわかりづらいよう制作しました。
石座を落として着けやすいミルクラウンっぽいカタチの石枠です。
石を挟み込むようなデザインは、おふたりが寄り添うようなイメージで。。。
※指当たりは問題ないか確認するために私の指に通しています。大切な大事なモノなので慎重に。。。
これから新たな未来が始まるかもしれない男性を目の前に、私は幸せのおすそ分けを頂き笑みがこぼれました(^^)
どうぞうまくいくことを願っております!